【2025年7月16日(水)】祇園祭宵山 第51回石見神楽奉納のお知らせ
2025-07-05
2025年7月16日(水)、京都祇園祭の宵山にあたり、八坂神社能舞台にて「第51回 石見神楽奉納」を執り行います。
本行事は、京都島根県人会および八坂神社島根奉賛会の主催によるもので、長年にわたり島根県の伝統芸能である石見神楽を、京都の地にて広くご紹介してまいりました。
当日は、どなたでも立ち見にてご観覧いただけます(無料)。
また、島根県人会の会員様には、奉賛金3,000円以上のご協力を賜った方に、お席と粽(ちまき)をご用意いたします。
なお、座席には限りがございますため、先着順とさせていただきます。
祇園祭の賑わいとともに、荘厳な石見神楽の舞をご堪能ください。皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
【石見神楽について】
石見神楽は、島根県西部、石見地方を代表する伝統芸能。
現在、石見地方には約130もの神楽団体があり、上演する久佐西組神楽社中もその一つです。
透通るような笛の音と軽快な囃子にのり、絢爛豪華な衣裳を身にまとい、時に火の粉を散らす勇壮な舞は訪れた人の心を掴み魅了し続けています。
【祇園祭宵山 第51回石見神楽奉納】
開催日程:2025/7/16(水)
上演時間:18:00〜21:00(終了予定)
開催場所:八坂神社 能舞台
神楽:久佐西組神楽社中(島根県浜田市金城町)
演目
・塩祓(しおはらい)
これは神様をこの座にお迎えするために四方(東西南北)を清める という舞です。
神楽を始めるにあたって最初に舞う神事舞となっています。
・天神(てんじん)
この演目は、菅原道真と彼のライバルである藤原時平との対立についての物語です。
時平の策略により、右大臣であった道真は太宰府へ左遷されます。国を心配する道真は、激しい戦いの末、時平を打ち負かします。
スリル満点の剣闘シーンや衣裳の素早い着替えなど、終盤に向かうほど華々しくなる見どころが盛りだくさんの演目のひとつです。
・塵輪(じんりん)
神と鬼が対決する、鬼舞の代表的な神楽です。
第14代天皇・仲哀天皇が、異国より日本に攻め来る数万騎の軍勢を迎え撃ちます。
その中に身に翼があり黒雲で飛びまわる「塵輪」という悪鬼が、人々を害していると聞き、天皇自ら天の鹿児弓、天の羽々矢をもってこれを退治しに行く物語です。
見どころは、悪鬼の素早い動きと、神々と悪鬼の間の激しい戦闘シーンです。
塵輪の精巧な衣裳の裏に翼が見られることもあります。
・恵比寿(えびす)
恵比須は、漁業、幸運、商売の神として有名です。
この物語は、幸運の象徴である鯛を海岸で釣り上げる様子を描いています。
この演目は、結婚式やお祝いなど、縁起の良い機会に行われることがよくあります。
笑顔の恵比須とコミカルな演技は、観客をリラックスさせて楽しませてくれます。
また、釣り餌に見立てた飴を観客に撒く演出があり、子供たちにも人気があります。
・大蛇(おろち)
石見神楽の最も人気のある演目で、須佐之男命(すさのおのみこと)と、頭と尾 8 つの巨大な蛇である大蛇の戦いを描いた物語です。
須佐之男命は悲しみに暮れる老夫婦とその娘に出会います。
理由を尋ねると、八岐の大蛇が毎年現れ、既に 7 人の娘が攫われ、残ったこの稲田姫もやがてその大蛇に攫われてしまうと須佐之男命に言いました。
彼女を救うために、須佐之男命は大蛇をだまして毒酒を飲ませ、激しい戦いの後で大蛇を打ち負かします。
大蛇は川の洪水を象徴しているとも言われ、物語は人間と自然災害の争いを描いているとも言われています。
長さ 17 メートルの大蛇の胴体は竹と石州和紙でできており、蛇頭はユネスコに登録されている石州半紙で作られています。
【県人会会員様】
受付時間:16:00
奉賛金:3,000円〜
塩祓
天神
塵輪
恵比寿
大蛇